「検索でヒットするホームページを作りたい」と考えている人の中には、テクニックを使って少しでも楽に検索でヒットさせるようにしたい。と思っている人も多いでしょう。
結論から言うと、いわゆる“裏技”的に自分のホームページを検索でヒットさせることは難しくなっています。検索でヒットさせるためには「セオリー」があり、ある程度はそのセオリーに沿った方法でホームページを運営していく必要があります。
今回はその中でも最低限知っておきたいことをまとめました。
検索でヒットする前段階から、ホームページが検索でヒットした後どのように考えればいいかまで、ホームページ運営の全体的なことをお伝えするので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
1.ホームページが検索でヒットする仕組みを知る
ホームページをヒットさせるためにはどんなことをやればいいのか?それは「検索でヒットする仕組み」を理解すると明確になります。
検索でヒットする仕組みを知らずに作って、たまたま検索でヒットするホームページが完成することもありますが、それよりもしっかりと理解してからホームページを作った方が、検索でヒットしやすくなります。
「私はウェブの専門家ではないからわからない」と言わずに、ホームページやコンテンツサイト、ブログの運営に少しでも携わっているのであれば、今回お伝えする内容を知っておくだけでも今後の仕事に役立てていただけるでしょう。
Googleを理解すると検索でヒットする仕組みも理解できる
自分のホームページを検索でヒットさせるためには、検索された時にできるだけ上位表示させる必要がありますが、何らかのキーワードで検索をしたときに、自分のホームページが1ページ目にヒットするか、2ページ目にヒットするかでは、アクセス数に雲泥の差が生まれます。

このように「どのサイトを上位表示させるかどうか」を決めているのがGoogleの検索エンジンなので、Googleを理解することが検索でヒットさせるための第一歩になるのです。
Yahoo!を使っていてもGoogleなのか?
ネットで検索するときにGoogleではなくてYahoo!を使っている人もいると思います。実際に日本の検索エンジンのシェアはGoogleが約60%で、次いでYahoo!が約30%。
なので、Yahoo!の対策も行わなければいけないと思うかもしれませんが、実は、Yahoo!の検索順位を決めている検索エンジンはGoogleのシステムを導入しているので、Googleを理解するだけでOKです。
Googleは「検索した人のためになるサイト」を上位表示させている
Googleの検索エンジンを理解すると聞くと、難しいイメージがあるかもしれませんが、実は全く難しくありません。
Googleは、
検索ユーザーが素晴らしいサイトを見つけて情報を得る、その手助けのためにGoogleは多くの検索アルゴリズム変更を行っています。私たちはまた、検索アルゴリズムだけの為でなく、ユーザーの為に優れたサイトを作っている方々の努力が、きちんと報われてほしいと考えています。
というような理念で運営しています。つまり「検索した人のためになるサイト」を上位表示させようとしているのです。
Googleの検索エンジンが、世の中にあるホームページを独自の基準で評価して表示の順位を決めるわけですが、その評価項目は200以上あると言われています。
200項目以上と言われると、それを全て把握して網羅することはとてもできないので、一つひとつクリアしようと考えなくて問題ありません。
重要なのは200項目以上の項目を用意して評価しているところの本質を探ることですが、検索でヒットさせるための本質は「検索した人のためになるサイト」を運営することです。
ホームページが検索でヒットする仕組みの本質=検索した人のためになるサイトを運営する
難しいテクニックを一つずつやっていくよりも「検索した人のためになるサイトを運営する」ことだけを考えていきましょう。
私がこれまでにSEO対策をやってきた中でも、テクニック的にSEO対策をして上位表示させようとするよりも、「検索した人のためになるサイトを運営する」という本質を抑えてそこからブレないように運営していたサイトの方が結果的に長く続いています。
この経験をしているので、この記事を読んでいるあなたには余計に本質を抑えてサイト運営をしていただきたいと思うのです。
2.ホームページを検索でヒットさせるための対策
続いて、ホームページを検索でヒットさせるための対策についてです。
前章でお伝えした「ホームページが検索でヒットする仕組みの本質=検索した人のためになるサイトを運営する」ということには変わりはありませんが、これだけではさすがに漠然としすぎているので、どんなホームページを作ればいいかわかりません。
そこで、ホームページを検索でヒットさせるために、Googleの検索エンジンのルールやユーザビリティ(サイトの使いやすさ)にしたがって、ある程度の枠組みの中でホームページを作っていきます。
これを「SEO対策」と呼びます。
SEO対策は、Search Engine Optimization(=検索エンジン最適化)の略であり、簡単に説明すると「検索でヒットさせるための対策」のことを言います。
SEO対策は「正攻法」しか存在しない
SEO対策と聞くと「検索でヒットさせるための“裏技”」のようなイメージがあるかもしれませんが、SEO対策には裏技は存在しません。
もう少し詳しく説明すると、かつては自作自演のサイトを量産してリンクをたくさん貼るような裏技的なSEO対策を行う業者が存在しましたが、現在のSEO事情ではそのような裏技的な対策は通用しません。
また、このようなSEO対策はブラックハットと呼ばれておりGoogleからのペナルティの対象になるため、上位表示しなくなってしまうので絶対にやめましょう。
さて、ここでもう一度振り返りますが、
ホームページが検索でヒットする仕組みの本質=検索した人のためになるサイトを運営する
これが現状のSEO対策のセオリーであり、仮に裏技のようなSEO対策で上位表示できたとしても、それは「検索した人を騙すことになる」という考え方になっています。
つまり、SEO対策には正攻法しか存在せず、検索した人のためになることをコツコツと作り上げていくことが本当のSEO対策と言えるでしょう。
検索する人も簡単に騙されない
Googleがこのような理念で検索エンジンの改良を日々行っている背景には、ネットの使い方の大きな変化があり、近年のスマホの発展により世の中は「ネット社会」と言われるようになりました。
それに伴い、検索をする一般ユーザーのネットリテラシーが高くなり、間違った情報や内容が薄いサイトには価値が無いということがわかるようになりました。
ネットが一般的ではなかった頃は裏技的なSEO対策を行っていても、それでも情報が欲しかった時代でしたが、今は検索するユーザーも簡単には騙されません。
ユーザーが価値の無いものだと判断したサイトは見られることはありません。逆に価値のあるサイトはSNSで拡散したり口コミをしてくれて、より多くの方に見てもらいやすくなります。
このように、ホームページが検索でヒットする背景には検索する人の存在があることを忘れ無いようにしましょう。
SEO対策の基本的な考え方については「SEO対策|検索からのアクセスを集めるための考え方と対策方法」こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
3.ホームページを検索でヒットさせるための具体的な方法
基本的な仕組みと検索でヒットさせるための対策が把握できたら、次は検索でヒットするサイトを作っていきます。
基本的には、
- 検索されやすいサイトの枠組みを作る
- 検索でヒットさせたいキーワードを決める
- 検索した人にとってためになる記事を制作する
- Googleに記事を評価してもらうためにSEOライティングを行う
- SNSで拡散する
という5つのステップの繰り返しになります。
①検索されやすいサイトを作る
ホームページにもいろんな種類があり、全部が全部検索でヒットするサイトというわけではありまでん。
また、「ホームページを作ること」と「検索でヒットさせること」は全く違った分野になります。なので、ホームページ制作会社に作ってもらったからといって、それが検索でヒットするサイトとは限りません。
もし、検索でヒットするホームページを作りたいのであれば、その旨を必ず制作会社に伝えて制作の依頼をするかどうか、検討してください。
ワードプレスでサイトを運営する
もし、自分で検索されるサイトやビジネスブログを作りたいなら、「ワードプレス」を使って作るようにしましょう。
ワードプレスとは、ブログに特化したCMS(=コンテンツ・マネジメント(管理)・システム)で、世界で最も使われているCMSの一つです。
このワードプレスの良いところは、ワードプレスを使うだけで「Googleが定める検索でヒットするための基準の多くがクリアされる」と言われていることです。
また、Googleもワードプレスとの親和性の良さを明言しているので、自分で検索でヒットするサイトを作りたいのであればワードプレスは必須です。
②検索でヒットさせたいキーワードを決める
検索でヒットするサイトを作るためには「キーワード選定」は欠かせません。キーワード選定をすることで検索ユーザーはどんなことを知りたいのかが分かります。
例えば、「検索 ヒットさせる」というキーワードは「自分のサイトを検索でヒットさせたい」と思う人が検索するキーワードということが分かります。
なので、「検索 ヒットさせる」というキーワードに対して書く記事は「サイトを検索でヒットさせるための方法」を分かりやすく書いていけば、検索で上位表示されることが分かります。
良い記事を書けばその分Googleに評価されるサイトになっていくので、キーワード選定がその後のサイトの成果を決める大きな要因になるのです。
なので、「検索でヒットいたら良い」という感じで後発的になるのではなく、「検索でヒットさせるために」キーワード選定を行ってどのようなサイトにしていくか計画を立ててみてください。
【参考記事:一生ネタに困らない!キーワード選定のコツと記事を書く優先順位】
③検索した人にとってためになる記事を制作する
検索でヒットさせるためにな一つひとつの記事がとても重要になります。世の中にないくらいの検索した人のためになる記事を作っていけば、半永久的に検索上位表示されるようになります。
検索した人にとってためになる記事を作ることは大変かもしれないし、「ためになる記事」とはどんなものかわからないかもしれませんが、まずは「ためになる記事とはどんな記事だろう」と意識することから始めましょう。
④Googleに記事を評価してもらうためにSEOライティングを行う
検索でヒットさせるためには、Googleに適切に評価してもらえるような「SEOライティング」を行わなければいけません。
検索した人のためになる記事を作ったとしても、Googleから適切な評価をされなければ、検索でヒットさせることができません。
SEOライティングを行うと検索エンジンに評価されて上位表示されるようになりますが、「SEOを意識しすぎたライティングは本当にユーザーのためになるのか?」と度々議論がされます。
色々なライティング手法がありますが、ディレカレの意見としては、フリーで好きなように記事を書くよりも、SEOライティングで情報を整然とまとめたライティングをした方がユーザーに対しても分かりやすい記事になると考えています。
⑤SNSで拡散する
記事を投稿したらすぐに検索にヒットすれば良いですが、実際はなかなかヒットすることはありません。特にこれまでにSEO対策をしてこなかったサイトの場合はなかなかヒットしません。徐々に検索順位が上がっていき、1ページ目に上がってくるのは半年間くらいかかると考えるのが良いでしょう。
その間に活躍するのがSNSです。SNSであれば検索とは関係なくサイトにアクセスしてもらうことができるので、すでに持っているアカウントで記事をシェアするとか、積極的に記事を投稿するなど、地味な作業かもしれませんが、アクセスが集まるように工夫をしていきましょう。
SNS戦略については「SNS戦略」こちらの記事で解説しています。
4.ホームページが検索でヒットするようになったら その1
SEO対策を行ってホームページが検索でヒットするようになったら、そこで満足をしないで次の目標を設定していきましょう。
検索でヒットするページや記事が出てきたということは、それだけホームページ自体のGoogleの評価も高くなってきているということです。
ホームページ自体が高い評価を得ると、「このサイトから投稿される記事は良い記事だ」という判断をしてもらえるようになります。せっかく良い評価をしてもらったので、その評価を有効的に使って行きたいところです。
そこで、さらにアクセス数を増やすために、
- 検索されるキーワードを増やす
- 一つひとつのページ(記事)の質を高める
ということをやっていきます。
①検索されるキーワードを増やす
検索されるキーワードというのは、いわば「サイトへの入り口」と考えることができます。たくさんのアクセスを得るためには入り口は多くあったほうが有利です。
今までは自分のサービスや商品に関連するキーワードだけで記事を書いていたところを、少し視野を広げて関連するキーワードで記事を書いていきましょう。
例えば、当サイトでは、まず初めに「検索 ヒット」というキーワードで検索されたときにヒットするようにサイトを構築していきました。
「検索 ヒット」である程度アクセス数が集まったところで、続いて「ホームページ 目的」などの「検索 ヒット」とは直接関係ないけれど関連するキーワードで記事を書いていきました。
つまり、今まではサイトへの入り口が「検索 ヒット」だけでしたが「ホームページ 目的」という入り口も増えたことでサイト全体のアクセス数も増加したということです。
一貫性を持たせることは忘れないように!
サイトへの入り口を増やしていくために検索されるキーワードを増やしていきますが、サイトに一貫性がないとユーザーが混乱してしまい、結果的に「使いにくいサイト」になってしまいます。
当サイトはWebマーケティングをお伝えするサイトなので、「検索 ヒット」「ホームページ 目的」などは関連していると言えますが、ここで「表参道 カフェ」みたいな全く関係のないキーワードで記事を書いてはいけないということです。
アクセス数を増やしたい気持ちはわかりますが、関連するキーワードで一貫性を持たせるということは忘れないようにしましょう。
②一つひとつのページ(記事)の質を高める
自分たちが狙ったキーワードで実際に検索したときに、自分のホームページが1位に表示されていれば良いですが、2位以降にあるのであれば、まだ改善の余地があるということになります。
「上位表示されているんだから2位でもいいじゃん」と思うかもしれませんが、SEOにおける1位と2位の差はバカにできません。
自分自身に置き換えてもわかると思いますが、何かのキーワードで検索したときに基本的には一番上からクリックすると思います。
なので、1位でも順位を上げるために、一度作ったホームページや書いたブログ記事をもう一度見直して「もっとユーザーのために良くすることはできないか」を考えてみてください。
内容は不十分ではないか、SEO対策はしっかりとできているか、など、時間を置いてから見直してみると改善点はたくさんあることに気づくと思います。
上位表示されていてもアクセス数が伸びない場合
SEO対策を頑張ってやって検索で上位表示されるようになったけど、アクセス数が思った以上に増えないということも少なくありません。
その場合は
- クリックしたいと思えるような魅力的なタイトルではない
- 検索ニーズに対してタイトルがマッチしていない
ことが原因としてあげられます。
そのページ・記事自体は内容も良くてGoogleには評価されて検索で上位表示されたとしても、最後にクリックするのは検索したユーザーです。
せっかく上位表示されているのにタイトルが最適化されていないがために「クリックされない」というのはもったいないので、クリックしてもらえるようなタイトルにすることも心がけてください。
5.ホームページが検索でヒットするようになったら その2
ホームページが検索でヒットするようになったら「アクセス数」が増えてきますが、そのアクセスの出口を考えなければいけません。
アクセス数を集めただけでは売り上げにも何もなりません。集めたアクセスに対して「メルマガ登録」「講座お申し込み」「お問い合わせ」「資料請求」など、どんな行動を促したいのか、その出口をしっかりと設定しましょう。
実は、今回の記事では内容の構成上「アクセスの出口を考える」ことを最後にお伝えしていますが、サイトを運営するに当たって一番最初に考えていただきたいのは「出口をどうするか」です。
「そもそも何の目的でホームページを運営するのか?」
ここを明確にしないと、“アクセスの集め損”になりかねません。何も成果が出ないということにならないように「ユーザーにどんな行動をしてほしいか」を決めましょう。
入口広く、出口小さくがセオリー
サイトにアクセスが集まるようになったら、できるだけ成果に繋げたいと思うようになります。
そういった気持ちで、メルマガ登録のバナーを貼ったり、講座の案内をしたり、資料請求を促したり、できるだけいろんな出口を作ろうとしがちですが、出口を作ればつくるほどユーザーはどの出口に出ればいいか迷ってしまい、結局何もせずにサイトを離れてしまいます。
なので基本的にはサイトの出口は一つに絞ってユーザーを迷わせないようにしましょう。
サイト運営の目的がメルマガ登録なら、メルマガ登録の案内だけを。お問い合わせが目的ならお問い合わせの案内だけを出口にしましょう。
入口は広いキーワードからアクセスを集めたいですが、その出口は小さく一つに絞ることがWebマーケティングのセオリーです。
Webマーケティングでの集客のキホンと一連の流れについて、「Webマーケティングとは|初心者でもわかるネットを使った集客のキホン」こちらの記事で解説しています。必読です。
検索する人のためになるようなホームページを作る!
今回お伝えした知っておきたい5つのことは、検索でヒットさせるためにやるべきことの本質的な部分になります。
もっとテクニック的なことを知りたいと思う方も多いですが、まずは本質的なことを徹底していくことが、結果的に検索でヒットするホームページになっていきます。
もし、自社のホームページを業者に丸投げしてしまっているなら、もう一度、ホームページを運営する意味から考えていただき、ホームページの運営に少しでも関わるようにしましょう。
Googleは、
検索ユーザーが素晴らしいサイトを見つけて情報を得る、その手助けのためにGoogleは多くの検索アルゴリズム変更を行っています。私たちはまた、検索アルゴリズムだけの為でなく、ユーザーの為に優れたサイトを作っている方々の努力が、きちんと報われてほしいと考えています。
このように考えています。ぜひ、ユーザーのためになるようなホームページを作っていただきたいと思います。