オンライン会議のみでうまくコミュニケーションが取れないときの対処法

オンラインのみでコミュニケーションを取るのはとても難しく、リアルの場で会議するときと比べてコミュニケーションミスも起きがちですし、相手の本意を汲み取るのもとても難しいので、苦戦しているディレクターも多いと思います。

確かにWebの仕事は、一度業務が始まればネット上だけで完結することも多く、ちゃっちゃと簡単に仕事をしている印象を持たれがちですが、決してそのようなことはなく、必要に応じてリアルで対面で会って会議をしなければならない場面もあります。

オンラインでの完結を求められる中でディレクターとしてはコミュニケーションの葛藤が生じがちですが、どのように対処すれば良いか解説していきます。

クライアントとのコミュニケーション、クリエイターとのコミュニケーションのそれぞれで解説するので、日常業務の参考にしていただければと思います。

目次

オンラインで「クライアント」とうまくコミュニケーションを取るには

オンライン会議時代にクライアントとうまくコミュニケーションを取るためには、オンラインで会議することと、オフラインで会議すべきことを分けることが重要です。

つまり、全てオンラインで完結することは難しく、重要な打ち合わせはオフラインで行うことも必要ということ。

これを前提にすると「オンラインでできないこともある」と割り切ることができるので、気持ちが楽になります。

オンラインでは難しい打ち合わせ内容は?

オンラインでは打ち合わせが難しいのは、「始まるとき」「終わるとき」「切り替わるとき」などの節目節目のタイミングです。

節目では重要な決め事を話あったり、そのタイミングで意思決定をしてもらったりするので、ちょっとしたニュアンスの違いや認識のズレが命取りになりかねません。

節目節目をオンラインで完結しようとして、うまく話が伝わらずにプロジェクトが頓挫してしまうことも多々あります。

特に、企画を提案する会議や、プロジェクトが始まる最初の会議(キックオフミーティング)は対面でやって、双方の温度感にズレがないか確認しながらすり合わせをしましょう。

もし、重要なタイミングでの会議をどうしてもオンラインでやらなければならない場合は、確認事項の資料を事前に渡して目を通してもらった上で、会議中は入念に確認ができるように、しっかりと準備を進めるのもディレクターの仕事です。

オンラインでできる打ち合わせ内容は?

逆にオンラインでできる打ち合わせは、毎月の定例会議や、業務中のちょっとした課題を確認するときです。

Webマーケティングをやっていると、大きな変化が起きにくい期間も必ずあるので、そのようなときはオンライン会議での確認でも問題ありません。

ただし、オンラインだからといって手を抜いていいわけではありません。むしろ、オンラインでは相手に伝わり切らないこともあると認識した上で、入念な準備と丁寧な説明は欠かさないように心がけましょう。

また、定例会議はクライアントの担当者と関係構築のために重要な時間です。担当者と関係を構築することで日頃の施策の実行度合いも変わってきますし、こちら側の理解も深まり信用して施策を実行してくれるようになります。

多くの場合は、オンライン会議を行う回数は月に数回までなどと回数が決まっていますが、その制限を超えて、クライアントの担当者の質問に答えたり、アドバイスを送ったりすることで、より関係性が深まり、結果的にオンラインでのコミュニケーションが取りやすくな流ものです。

オンラインでコミュニケーションをうまく取れない場合は、回数を重ねたり、時間を多く取ったりしながら、対面でできない分を補うことも大切になってくるでしょう。

オンラインで「クリエイター」とうまくコミュニケーションを取るには

続いて、オンラインでクリエイターとうまくコミュニケーションを取るためのコツですが、一番気を付けることは「言った、言わない」「伝えた、伝わっていない」を避けることです。

伝えたつもりがうまく伝わっていなくて、想定と違った納品物が提出されることもありがちです。

また、チャットなどのテキストコミュニケーションのみでやりとりをする場合は、自分の言葉が相手には本意で伝わらないこともあり、こちらが悪気がなくても相手は否定されていると感じることもあります。

特にクリエイターは、自分のやり方や、制作物に対して否定されることを好まないので、頭ごなしにやり方を指摘したり、制作物に指摘を入れると、心を閉ざしてしまい以降の仕事に支障をきたす可能性があります。

オンラインでは難しい打ち合わせ内容は?

クライアントとのコミュニケーションに比べると、クリエイターとのコミュニケーションの方がスムーズに行いやすいので、比較的オンラインで完結させやすいです。

その理由は、共通言語でコミュニケーションが取れるからで、ある程度専門的な用語を使いつつテンポ良く会話が進んでいきます。
とはいえ、節目節目ではできれば対面で打ち合わせをして方向性や進捗方法をすり合わせた方が問題なくプロジェクトを進めることができます。

オンラインコミュニケーションのカギは共通言語

オンラインでうまくコミュニケーションを取るカギは「共通言語で会話をすること」です。

オンライン会議では、わからないことがあってもその場で聞き返せない雰囲気ですので、できるだけ相手が疑問を持たないような言葉で会議を進める必要があります。

クライアントに対しては、できるだけ専門用語を使わずに寄り添った会話を心がけましょう。

クリエイターに対しては、できるだけ相手が使う専門用語を使いながら高度な内容にもついていけるように心がけましょう。

クリエイター出身ではないディレクターの場合は、専門用語がわからずに苦戦するかもしれませんが、プロジェクトで携わっている範囲の言葉は理解できるようにすると、コミュニケーションがグッと楽になります。

専門用語は覚えなくても良いという意見もありますが、やはり歩み寄りは信頼関係を構築するにあたり欠かせないポイントですので、努力で改善できるところは頑張って取り組みましょう。

とはいえ、専門的に扱っていないクリエイターではない以上、理解できる範囲には限界があるのも間違いありません。

そのような時は、クリエイターに素直に「どこまで勉強をすればいいか」を尋ねる謙虚さも求められますし、その姿勢にクリエイターも心を開いてくれるはずです。

いずれにしても、ディレクターは人と人の間に立ってやりとりをする仕事ですので、各方面へのコミュニケーションは欠かせません。

オンラインコミュニケーションのスキルが仕事の成果へと直結すると言っても過言ではありませんので、ぜひ色々と試しながらコミュニケーションを磨いていただければと思います。

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