コンテンツディレクションと共にSEO対策も任されているのですが、SEO対策の施策を決めル時に一人で判断しているのですが、しばしば「このやり方であっているのかな?」と不安になることがあります。
SEOは日々難しいWebマーケティングの施策になってきており、コンテンツを投稿すれば順位がつくような状況ではなくなってきています。
なかなかすぐに成果として現れない状況ですので、一人でSEO施策を検討して実行していると、「本当にこのやり方であっているのか?」と不安になるディレクターも多いのではないでしょうか?
まず初めにお伝えしたいことは、いくらSEO対策の経験をしていたとしても、一人で戦略を練っているときは不安になりますし、このやり方が正しいのか確認したくなるもの。不安に思っているのはあなただけではないことを、ぜひ知っていただければと思います。
その上で、自分が行っているSEO対策に不安を感じ始めたらやるべきことやチェックすべきことをまとめました。
これまでにSEOで成果を出したことがある人向けと、SEOの施策の経験がない人向けに対策を解説しましたので、ぜひ自分の状況に置き換えて参考にしてください。
これまでにSEOを中心とした施策の経験がない場合
これまでにSEOで成果を出した経験がない場合は、一度不安になったら成果が出るまで不安は拭えず、ずっと付きまとうことになります。不安の中で施策を実行するのは精神的にも苦しくなってしまうので、できるだけ早めに「この方向性で正しいのか?」を確認するようにしましょう。
2015年頃のコンテンツSEOブームのときには、記事を投稿すれば順位がつく状態でしたので、不安があっても2〜3ヶ月様子を見れば何らかの成果が出てきたので、それに対して修正をしていきながら最適化していけたので、経験が少なくてもSEO対策ができる時代でした。
しかし昨今のSEO事情としては、単にコンテンツを投稿するだけでは数ヶ月経っても順位がつくことはなく、ただ成果の出ないコンテンツを投稿し続けることになります。
新規ドメインでサイトを立ち上げた場合は、順位がつくようになるまでに1年近くかかることもあり、ビジネス的にもなかなかそこまで耐えることができません。
施策全体のことについて社内で相談する
ひとりディレクターで施策に不安があるようでしたら、まずは社内で相談してみましょう。SEOに詳しい上司や先輩が居れば心強いですが、ディレクターひとりにSEOを任されている状況から、おそらく専門的なことを相談できる人がいないのだと思います。
ですが、専門的なことを相談できないからと言って一人で抱えずに、施策全体の方向性を資料にまとめて、「この方向性で問題ないか?」という視点で相談してみましょう。
すると、経営者や上司などの上流領域の方々の繋がりで、SEOに詳しい人に相談できるような場を設けてくれる可能性もあり、そこから違った視点をもらえるかもしれませんし、何かの打開策をもらえるかもしれません。
ですので、一人で抱えてしまっている場合には、まずは社内で話を広げてみましょう。
単発で外部の専門家に意見をもらう
社内で話を広げても解決に至らなかった場合は、外部の専門家に意見をもらうようにしましょう。このとき、いきなり長期間のコンサルティング契約を結ばずに、単発で診断をしてもらえるサービスを使うと便利です。
中には無料相談を行っている業者もありますが、無料相談で教えてもらえることには限りがありますので、できれば費用をお支払いして診断してもらう方が、適切な状態を把握できるでしょう。
外部の専門家には、
- SEOコンサルティング会社
- Webマーケティング会社
などの企業でサービスを提供しているところから、
- ランサーズ
- ココナラ
などのフリーランスがサービスを提供していることもあります。
どちらが良いとは一概に言えませんが、印象としては、
- 企業は費用が高いが綿密に診断分析してくれる
- フリーランス比較的安価だがサービス内容も手軽
という違いがありますので、ご自身の状況に合わせて外部の専門家を選んでみてください。
予算があればコンサルティング契約もOK
もし毎月の予算が30万円程あるようでしたら、SEOコンサルティング会社に依頼するのも良いと思います。
できるだけ老舗で、多くの実績を持っている業者に依頼するのが望ましいですが、いきなり業者を選ぶのは難しいと思うので、各社の無料相談で同じ質問をして相性が合いそうな業者を見極めたり、Webマーケティング系の業者が出展している展示会に参加してみたりしながら、業者を選んでいきましょう。
SEOで成果を出したことがある場合
これまでにSEOで成果を出したことがあるけど、最近なかなか成果が出なくなってしまって不安になっている場合は、一度自分の正攻法を見直しましょう。これまでやってきたパターンが古くなっていたり、Googleのアルゴリズムの変化に対応できておらず、成果が出ないという可能性が高いです。
特に2012年〜2017年頃にコンテンツマーケティングとしてSEOで上位表示をしてきた経験がある人は、そのときのパターンは通用しないと思ってください。
厳しいかもしれませんが、そこを受け入れて切り替えられるかどうかが、この先の成果に繋がるターニングポイントになります。
とはいえ、かつてのSEO経験が全く生きないわけではなく、SEOで上位表示をした経験があれば、その時の感覚をもって現在のパターンに応用することはできるはずです。
自分の感覚と、現在のSEOの状況にはどのぐらいの乖離があるかを冷静に判断して、その差を埋めるように施策を検討していきましょう。
この状況ではSEOはできないと思ったら
もしかすると、現在のSEO事情を詳しく調べると「めちゃくちゃ厳しくなっている…」と感じるかもしれません。かつての自分が成果を出していたときの感覚でSEOをやり始めたのだとしたら、施策を実行する予算や期間が想定をかなり超えているかもしれません。
もし「この状況ならSEOはやるべきではない」と判断したのであれば、できるだけ早く撤退するのも立派な判断です。
SEOはWebマーケティングの集客施策の一部に過ぎず、必須科目ではありません。SEOをやめて、その分の予算やリソースを別の施策に当てた方が全体的な成果が出るかもしれませんので、撤退も視野に入れて判断するようにしましょう。
SEOを提案したのが自分だとしたら、撤退の話をするのは心苦しいかもしれませんが、できないことを続けても無駄にリソースを垂れ流してしまうことになるので、余計に損失が大きくなってしまいます。
コンテンツディレクターが知っておくべきSEOの知識
昨今のSEO事情的にコンテンツSEOは得策なのか?
ここで少し踏み込んだ話をしようと思いますが、昨今のSEO事情的に記事コンテンツを使ってSEO対策をする、いわゆるコンテンツSEOは集客方法として得策なのでしょうか?
Webマーケティングの目的を「多くの人にアプローチすること」とするのならば、必ずしもSEOをやる必要はなく、SNSや広告で多くの人たちに認知を広げた方が効果的と言えるでしょう。
また、一定の条件をクリアする企業であれば、SEOをすることで今でも爆発的な集客インパクトを得ることもできると思います。その条件になるものをピックアップしましたが、この中で複数の条件に当てはまればSEOの勝算はあると思っても良いと思います。
SEOをやる判断材料にしていただければと思います。
サービス自体に独自性がある
サービス自体に独自性があり他に競合他社が存在しないようなビジネスをしている場合、コンテンツSEOをやる価値は高いです。
理由は、そのようなサービスはユーザーニーズもかなりニッチだと考えられるので、他社が気付かないようなニーズを訴求できる可能性があるため、SEOで上位表示しやすく、一定数の流入が見込めるからです。
独自性というと難しく考えがちですが、何かに特化していたり、ここだけは負けないなにかがあったりするだけで、SEOでも差別化ができます。
また、ニッチなビジネスは検索しているユーザーも少ないので、キーワードを調べたときに月間検索数が少ない可能性が高いです。
一般的にSEOを行う場合は多くのアクセス数を取りたいので月間検索数が少ないキーワードは対策しないことも多いため、ニーズがニッチになればなるほどSEOの競合他社も少なくなる傾向があり、狙い目となります。
Webマーケティングに疎い業界である
ここまでWebマーケティングが一般に広がってきている中でも、Webマーケティングに疎い業界はまだまだたくさんあります。
おそらく、業界が慢性的に疎いので今後も劇的に改善されることは考えにくいため、疎い業界はずっと疎いのでしょう。
Webマーケティングに疎いかどうかの判断は、
- ユーザーニーズに的確に訴求ができているか
- ユーザーが本当に知りたいことを解決できるサイトを作っているか
という視点でチェックしてみてください。
SEOは、ユーザーの検索キーワードに対して、それを解決する的確なページを用意できるかどうか、本質的な対策内容です。もう少し噛み砕いていうと、検索という質問に対して、いかにその答えを用意できるかどうかが、SEO対策です。
サイトが綺麗にデザインされていても、ユーザーが知りたいことに辿り着けなかったり、情報が用意されていないサイトはいいサイトとは言えません。
これができていない業界は、コンテンツSEOを行う価値は高いと言えるでしょう。
オーナー、経営層など決裁者がSEOに明るい
どの業界、どんな企業でも一番重要かもしれませんが、オーナーや経営者、経営層などの決裁者がSEOに明るい企業は対策の価値があります。
「明るい」というのは、SEOを軽くみているのではなく、施策は大変だけどやったらビジネスに大きく影響するだろう、という認識がある状態です。
逆にいうと、SEOを簡単に考えている場合や、すぐに結果が出るものだと思っている場合は、いくら現場が頑張ってもうまくいかないケースが非常に多いです。
コンテンツSEOをやろうかどうか迷ったときは、決裁者の感覚も判断基準にしてみてください。