コンテンツサイトやビジネスブログで記事を発信しようと思っても、
「どんなキーワードで記事を書けばいいかわからなくなってきた」
という悩みは誰もが経験することではないでしょうか?実際に書くネタがなくなって困っているという相談をいただくことはよくあります。
どんなキーワードで書けばいいかわからないとなってしまうと、記事を書く手が進まないのでいつまでもサイトを成長させることができません。
逆に言うと、対策するキーワードが無数にあって、常に書くネタがある状態であれば、どんどんと記事を書くことができるので、サイトの成長も早くなります。
ここでは、一生ネタに困ることのないキーワード選定のコツと、キーワード選定で出したキーワードからどのような優先順位で記事を書いていけばいいか、お伝えします。
今、キーワード選定に困っているとしても、コツを掴んでしまえばキーワードは無数に湧いて出てきて、書く手が追いつかないくらいネタが出て来るので安心してください。
キーワード選定のコツは「とにかく広げること」
キーワード選定をやるときに、どうしても自分のビジネスや商品に関係することだけで考えてしまいがちですが、それがキーワードのネタ不足の原因になってしまいます。
なので、キーワード選定の段階ではいろんなとにかく広げて関係するであろうキーワードを考えてみましょう。
例えば、今読んでいる記事は「キーワード選定」というキーワードで記事を書いていますが、キーワード選定という言葉を検索しようとする人は、Webに関係しいている人か、自分でSEOをあげるためにサイトを頑張って運営している人でしょう。
そのような人たちが「サイトのアクセスを上げたいな」と思ったときに、いきなり「キーワード選定」というキーワードで検索するかというと、それはまずありえません。
おそらく最初は「サイト アクセス 上げる」というような直感的に思った言葉で検索するでしょう。
つまり、「キーワード選定」というキーワードの奥には隠れたニーズがあり、それぞれ検索キーワードが異なります。
もしかしたら、あなたのターゲットとしている人は「キーワード選定」のような専門的な言葉ではなくて、「サイト アクセス 上げる」のような初歩的な検索をしているかもしれません。
このことに気がつかずに、自分のビジネスに直接関連するキーワードだからといって、専門的な用語ばかりで考えていると、知らないうちにターゲットを取りこぼしてしまっている恐れもあります。
なので、一番最初のキーワード選定の段階では絞ることは一切考えずに、とにかく可能性がある限りのキーワードを広げて洗いだしていきましょう。
ペルソナのカスタマージャーニーを考える
キーワードを広く考えるときのヒントとして「ペルソナのカスタマージャーニー」を考えることをおすすめします。
カスタマージャーニーとは?
顧客が商品やサービスを知り、最終的に購買するまでの、カスタマーの「行動」、「思考」、「感情」などのプロセス 出典:innova
今回の記事でいう「キーワード選定」の場合は、

- 「サイト アクセス 上げる」
- 「SEOとは」
- 「コンテンツマーケティング」
- 「キーワード選定」
というように、ユーザーが最後のキーワードに至るまでのシナリオがあるはずです。もちろんこのシナリオは1つとは限らず、いろんなパターンを考えることができます。
例えば、「アクセスを上げたい」と誰かに相談をしたら、その人がたまたまWebに詳しくて「それなら今はコンテンツマーケティングをやるといいよ!」と教えてもらえたら、コンテンツマーケティングというキーワードから検索するでしょう。
このように、ペルソナのニーズが発生してから商品の購入に至るまでのカスタマージャーニーを見ていくと、関連するキーワードはたくさん出てくるはずです。
キーワードが見つからないのは「リサーチ不足」
もし「キーワードが見つからない」と悩んでいるとしたら、それはペルソナのリサーチ不足かもしれません。
しっかりとターゲットとなるペルソナを立てて、そのペルソナのカスタマージャーニーをリサーチしていけば、キーワードは無数に出てきます。また、そのキーワードに対してのサジェストを調べてみれば、少なくとも1000個くらいはキーワードが出てくるでしょう。
1000個あれば、1日1記事書いたといても3年分のキーワードに困ることはありませんよね。
キーワードが足りないと思ったら、もっともっとペルソナのリサーチをしていきましょう。
1つのキーワードを横展開してみる
キーワード選定をして見つかったキーワードから、更に多くのキーワードを膨らませるために「キーワードの横展開」をやってみてください。
例えば「ダイエット」というキーワードがあれば、横展開して考えてみると
- 「運動」
- 「エクササイズ」
- 「食事制限」
などが考えられます。
また、それらを更に面展開してみると
- 「痩せる」
- 「太らない」
- 「体重 減らす」
- 「絞る」
といったキーワードも見つかります。
今出てきたキーワードだけでも6個ありますし、それぞれのサジェストを調べてみれば、軽く100個以上のキーワードが見つかります。
サジェストとは?
検索時に入力した言葉の関連キーワードを表示してくれる提案機能のこと
このように横展開して考えることで、ペルソナが検索する可能性があるキーワードがたくさん見えてくるので、それぞれで記事を書けばペルソナのニーズを満たすこともできます。
キーワードとコンテンツの関係性
さて、キーワード選定を行ってこれから記事を書き始めますが、その前にキーワードとコンテンツの関係性について見ておくと記事を書きやすいかもしれません。
そのコンテンツのタイプは
- プロ型コンテンツ
- セミプロ型コンテンツ
- 周辺コンテンツ
大きくこの3つに分けることができます。
①プロ型コンテンツ
プロ型コンテンツはあなたのビジネスの中心となるキーワードで書くコンテンツになります。
例えばダイエットの場合、ダイエットの中でも食事制限をしてダイエットをすることをメインにビジネスをしているとすると、中心となるキーワードは
- 「食事制限」
などが考えられます。
この中心になるキーワードのサジェストを調べていき、「食事制限に関することを網羅する」くらいの勢いで記事を書いていきます。
②セミプロ型コンテンツ
セミプロ型コンテンツも、基本的にはあなたのビジネスの中心となるキーワードで書くコンテンツになります。同じ例で考えると、
- 「ダイエット 食事」
- 「痩せる」
- 「太らない食事」
などが考えられます。直接的に「食事制限」というキーワードは入っていないけど、「食事制限」に関連するキーワードがセミプロ型コンテンツに該当します。
③周辺コンテンツ
周辺コンテンツは広くみればあなたのビジネスに関係があるけど、直接関係ないキーワードで書くコンテンツになります。
- 「ダイエット 運動」
- 「栄養」
- 「サプリメント」
というキーワードは、食事制限でするダイエットとは直接関係が無いかもしれませんが、広くみればあなたのビジネスに関係があると思います。
どうしても中心キーワードは少なくなってしまいますが、周辺コンテンツを書くためのキーワードは広げようと思えばいくらでも広げることができます。
対策すべきキーワードと記事の優先順位
ここまで、たくさんのキーワードを洗い出してリストアップしたと思いますが、ここに来るまではキーワードを絞り込まなくて良いです。とにかく出せるところまで出していきましょう。
出せるだけ出しきってしまったら、リストアップされたキーワードを見て対策するキーワードの優先順位を決めていきます。
つまり、記事を書く順番を決めていくことになります。そこで、ぜひ参考にしていただきたいのは「お城の設計」です。お城をつくるイメージでサイトを作っていくと理想のサイトになっていきます。

プロ型コンテンツで本丸を作る!
まずはあなたのビジネスの中心となるキーワードでプロ型コンテンツを書いていきます。このプロ型コンテンツは最低でも10記事は書きましょう。
先ほどと同じ例でいうと「食事制限」というキーワードで記事を書いていくことになります。食事制限というキーワードにはサジェストに
- 「食事制限 ダイエット」
- 「食事制限 筋トレ」
- 「食事制限 できない」
- 「食事制限 メニュー」
- 「食事制限 病気」
- 「食事制限 運動」
- 「食事制限 痩せない」
- 「食事制限 痩せない 便秘」
- 「食事制限 痩せない 原因」
- 「食事制限 痩せない 理由」
などがありますが、これだけでも10記事分のネタになります。
セミプロ型コンテンツで二の丸、三の丸を作る!
続いて、セミプロ型コンテンツですが、セミプロ型コンテンツはキーワードも少し広くなってくるので、20記事~50記事はかけるはずです。
- 「ダイエット 食事」
- 「痩せる」
- 「太らない食事」
それぞれのキーワードに10個ずつサジェストがあるとすれば、それだけで30記事分のネタになります。
周辺コンテンツで外塀、外堀を作る!
プロ型、セミプロ型のコンテンツがある程度書き終わったら、周辺コンテンツで周りを固めていきます。周辺コンテンツは挙げればキリが無いので半永久的に記事を書くことができます。
- 「ダイエット 運動」
- 「栄養」
- 「サプリメント」
など、それぞれのサジェストを見ていけば、これでもか!というくらいネタが出てきます。
お城も外堀を固めれば固めるほど盤石なお城になるように、サイトも外堀となる周辺コンテンツを増やせば増やすほど多くのアクセスを集める盤石なサイトになっていきます。
ロングテールキーワードから記事を書いていく
コンテンツを書く優先順位は先ほどお伝えした通りですが、それぞれのキーワードを更に細分化して分析してコンテンツを書いていくと、より戦略的にSEO効果を高めることができます。
こちらの図をご覧ください。

先ほどまではプロ、セミプロ、周辺の3つに分類していたものを更に「ビッグワード」「ミドルワード」「スモール(ロングテール)ワード」の3つに分けて優先順位を考えた表です。
ビッグワードになると、どうしてもその分競合が多くなってしまうので、SEOで上位表示させるのが難しくなってしまいます。そこで、サイトの評価を効率よく上げていくために、競合が比較的少なくてSEOの効果もわかりやすいロングテールキーワードから記事を書いていきます。
なので、サイトを立ち上げてから最初に書き進めるキーワードは
「プロ型のロングテールキーワード」
になります。
ちなみに、プロ型ロングテールキーワードの対にある「周辺ビッグワード」は自分自身の専門性も低くなる上に競合も多くなるので、手をつけるとしたらサイトが成長してきてアクセスが安定してからになるでしょう。
「食事制限」を中心として考えた表を参考に、あなたのサイトに当てはめてみてください。
キーワード選定は戦略的なWebマーケティングの第一歩!
キーワード選定のコツについてお伝えしてきましたが、ここまで手を込めてやるのは時間がかかるしめんどくさい作業かもしれません。
しかし、実際にキーワード選定の例をご覧いただいて感じたかもしれませんが、キーワード選定をしっかりとやってまとめておけば、しばらくコンテンツを書くネタに困らないくらい明確にキーワードが見えてきたと思います。
「キーワードが見つからない」という悩みに陥ってしまい時間を無駄にしてしまうくらいなら、しっかりと最初にしっかりとキーワード選定をした方が効率よくサイトを運営することができます。
忙しかったとしても「プロ型」「セミプロ型」までは出してリストにまとめておきましょう。
また、書いていく中で「このキーワードもいけるかも」というキーワードが見つかることもあります。その時はそのままスルーせずにしっかりとメモをしておくと、後でネタに困ったときに役に立ちます。
キーワード選定はWebマーケティングの第一歩です。戦略的にSEOを制覇するために、ぜひ取り組んでみてください。